無名の運転手の日記 T

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日 付題 名
2月14日(月) あれから何十年・・・。



  2005年 2月14日(月)   あれから何十年・・・。
新宿からご乗車になった親子連れのお客様を銀座までお送りした。
日曜日の夕方だったので中央通りは歩行者天国が実施されていた。
(10月−3月は12:00〜17:00まで)
やむなく中央通りに面した一方通行路の出口でお客様に降りていただいた。
そこからは前にも後ろにも進むことが出来ない。
そこで立ち往生していると警察官の方がやってきて「あと5分ほどで規制は解除になりますから、ハーザードを点滅させてお待ち下さい」と告げてくれた。
言われたとおりにチカチカとハーザードを点滅させていると、すぐにお若いカップルの方が「お願いします」とご乗車を申し込まれた。
ドアを開けて「あと2分ほどお待ち下さい」とお客様に申し上げた。
目的地を伺うと私が生まれ育った地域であった。
17:00きっかりに規制は解除され、目出度く青信号が点灯した。
歩行者天国が解除になった直後を走るのは、新しく出来たばかりの橋を最初に渡るときのような気分がしてお客様と一緒に盛り上がった。
目的地に向けて走行しながら場所の詳細を伺ってみると、私が生まれた家にかなり近い。
私が卒業した小学校の名称を告げると、お二人とも同じ学校の卒業生であるという。
更に卒業した中学校まで一致していた。
お二人は幼なじみで近々ご結婚をされる予定であるという。
私が小学校の校歌を歌うとお二人は大変に喜んでくれた。
女性のお父様も同じ小学校のご出身だそうで、昔の小学校の様子を伝え聞いていたらしい。
私がその頃のお話をすると、更に車内は思い出話で盛り上がった。
ところが中学校の校歌がどうしても思い出せない。
「あの中学校は校歌が無かったのでは?」と私が言うとお客様も「私もどうしても思い出せません・・・」とのことであった。
目的地すぐ近くの交差点を曲がった瞬間に突然、中学校の校歌を思い出した。
私は声高らかに中学校の校歌を歌いながら停車させた。
お客様が「そうです! すご〜い!」と誉めて下さった。
お客様のご自宅に到着すると、そこは私が幼い日に三輪車に乗ったまま階段を降りようとして転げ落ちた陸橋の階段の前であった。
勿論、三輪車はバラバラになった。
あれから何十年・・・。
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