Diary 2007. 5
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5月13日 (日)  薫風の乙女・・・。

この日、ある広い施設の中では特別な催し物が行われており、大勢の若者達が集まっていた。
お昼近くになった頃、20歳前後と思える二人連れの女性が私に問い掛けてきた。

「すみません。何も食べ物を持って来なかったのですが、この中に売店は無いのでしょうか?」

この日は日曜日であり、施設の中の売店は平日にしか営業をしていない。
催し物の会場から出ることは許されていないので、外のコンビニに行くことが出来ないと言う。
私はスナック菓子や小さなパンが自動販売機で売られていることを思い出して、彼女達をそこに案内した。
しばらくしてその前を通ると、彼女達が自動販売機の前でしゃがみ込んでいる。
お金を投入したのだが、商品が機械の中に巻き込まれてしまって出て来ないと言う。
彼女が押したボタンは「ソースカツ」というスナック菓子だったが、商品がとても薄いので機械の隙間に入り込んでしまったのである。
私はもう一度お金を投入して、別の商品のボタンを押して機械を作動させることを提案した。
機械の隙間に挟まった商品が、次の商品と一緒に出てくる可能性があるように思えたからである。
しかしながらこの試みは失敗に終わった。

すると一人の女性がこう呟いたのである。

「私、今日はついているわ! この後、きっと何か良いことが起きるのかも・・・。」

そして出てきた小さなパンを手にして、彼女は微笑みながらこう言ったのである。

「こうしてパンが食べられることになったのは、おじさんのお陰・・・。」

その瞬間、初夏の爽やかな風が私の中を吹きぬけたような気がした。

プラス思考と感謝の気持ちを忘れない彼女に「幸いあれ」と願う。


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