迷作劇場「かくれ里の狸囃子」


〜 かくれ里の狸囃子 (その1) たかし 〜

   ♪ フ フ フジ子寺 フジ子寺の庭は
   ♪ つん つん 月夜だ みんな出て 来い 来い 来い
 
   ♪ FHFの仲間だ ポンポコポンの ッポンポン
 
   ♪ 負けるな 負けるな 自分に負けるな
   ♪ 来〜い 来い 来い 来い来い来い
   ♪ み〜んな出て 来い来い来い
 
   ♪ ッポン ッポン ッポンポン
 
   ♪ ッポン ッポン ッポンポン
  
   ♪ ポンポコポンの ッポンポン 

 シューペルト 作詞作曲 歌曲「かくれ里の狸囃子」
 より お送りしました・・・。

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 みなさん こんにちは。
 たかしです。
 
 あるところに フジ子寺(ふじこじ)という 花一杯 夢一杯の
 美しい 美しい かくれ里がありました。
 ご住職は尼さんで、それはそれは美しいお方のお寺です。
 みんな楽しく愉快に暮らしておりました・・・。
 フジ子・ヘミングの「月の光」が流れてきそうな満月の夜に
 たかし狸たちが 庭で狸囃子を 奏でております。

 それにしても O狸の腹は一段と出てきているなぁ・・・
 
 ナニ? T狸はダイエットしたいだって?
 それより もっと一生懸命 腹鼓を打ってよ 
 それ ポンポコポンの ッポンポン
 こうしてフジ子寺の夜は更けていくのでした。
 めでたし めでたし・・・。 

〜 かくれ里の狸囃子 (その2) たかし 〜

 みなさん こんばんは。
 たかし狸です。
 
 今夜も満月のフジ子寺では、狸達のミーティングが開かれております。
 
   ♪ポンポコタヌキの ッポコポン!
 
 「おお これはこれは U狸さん お久しぶりです。いつも素敵な情報をありがとうございます。」
 「F狸さん こんばんは。いつもお世話になっております。しかし、お名前がややこしいですね。」 
 「こちらは P狸さんですね。初めまして。そういえば、どこか若き日のグールドに似ているような・・・。」
 (グーグー スースー・・・)
 「おや、そこの草むらで狸寝入りをしているのは、R先輩狸さんと、M狸さんではないですか。」
 「もうそろそろ起きてくださいよ。手にはふじっこ煮を持っていますね。」
 (ズルズル・・・)
 「重そうに大きなルビーを引きずっておられるのは、S狸さんですね。」
 「そのルビーを売って、新築費用にしたいって?でも、よく見てくださいよ。それは木の葉ですよ。」
 「騙されましたね。捕らぬ狸の皮算用でしたね。お孫さんは可愛いですか?」
 
 「和尚さんが来られました。腹鼓が打てないのでソプラノで声楽を披露されるそうです。」
 
   ♪ポポポン 山寺の ポポポン 和尚さんは ポポポン
   ♪鞠はつきたし 鞠はなし
 
 「あっ 和尚さん その歌はイケマセン!」

   ♪○○をかんぶくろに押し込んで・・・あっ いけな〜い!

 「だから言ったじゃないですか。その歌は禁止ですよ・・・。動物愛護協会から訴えられちゃいますよ。」
 「このところ、お疲れが酷いようですね。TさんをMSさんと間違えたり、NTVをTBSと間違えたり・・・。」
 「いつもご苦労様です。では小休止にしましょう。」
 「赤いキツネと緑のタヌキのカップ麺でもたべましょうか。」
 (ズーズーズー・・・)
 
 「さあて また みなさんで愉快に踊りましょう。」
 「何と言っても花一杯 夢一杯 書き込み一杯の 美しいかくれ里ですからね!」
 「もうすぐMS狸さんも戻られるし、楽しくなりそうだ!」 
 「他にも多くの狸さんが全国から来られていますね。ありがとうございます。」
 
   ♪ポンポコポンポコ ッポコポン!
 
 こうして今夜もフジ子寺の夜は更けていくのでありました。
 めでたし めでたし。
 
〜 歌劇 かくれ里の狸囃子 完結編(1) たかし 〜

 今日は、年に一度 フジ子寺で行われている「音符供養」の日であります。
 
 これは、生まれ出ても成長して「カエル」になることもなく、次から次へと消えていく「おたまじゃくし」達の、はか
ない命を哀れみ、「生命の大切さ」を訴えておられるフジ子寺のフジ子大僧正様が、年に一度、音符達の魂を供
養されておられるのです。
 中にはメザシの如くに、棒で連結されている哀れな「おたまじゃくし」達もおり、人間達の勝手気ままな振る舞い
を詫びて、こころからの祈りを捧げておられるのです。
 一秒でもその命を長らえさせようと、大僧正様は「余韻」を特に重んじられ、大切にされておられます・・・。

 狸達も、全国から駆けつけておりますが、みんなワクワクしております。
 その理由は、法要の後に、このかくれ里で唯一のホテル「チチンプイ荘」において、フジ子大僧正様のディナ
ーショーが、予定されているのです。
 無事、法要も終わり、いよいよディナーショーが始まります。
 
 わぁー!パチパチパチ!満員の会場で拍手とともに、白いお袈裟を身にまとった、フジ子大僧正様がステージ
にお出ましになられました。
 
 「これから大僧正様が演奏をしてくださいます。」
 「曲目はもちろん、ご存じの「ラ・ポンポコネラ」です。」
 
 (シーン・・・)
 
 ガサゴソ カサコソ ピリリリリーピリリリー
 
 「迷惑だから、木の葉の音をたてないで下さい!」
 「ケータイの電源を切って下さいと、あれだけアナウンスが有ったのに、まったくぅ・・・!」
 「しかもナンデ狸にケータイが必要なんですか?腹鼓という通信手段が確立されているじゃないですか!」
 
  「たかし狸さん、あなたが一番やかましいんですけど・・・。」
 
 「あっ 和尚さん すみませんでした・・・。」
 会場いっぱいに「ラ・ポンポコネラ」の音が響きわたります。
 こころの奥まで洗われるような、素晴らしい音色に、狸達もこころを打たれ、感動のあまり、どこからともなくすす
り泣く声も聞こえてきます。
  
 −−− 完結編(2)につづく −−−

歌劇 かくれ里の狸囃子 完結編(2) たかし

 演奏が終わり、全員総立ちで拍手と「ブラボー」の連呼です。
 アンコールにこたえて、次の曲目は「狸の夢」が演奏されることになりました。
 と、そこへ
 「まにあったかしら〜?」とMS狸さんが駆けつけました。
 「やっと、PCの修理が終わって大急ぎでタクシーで来たの・・・」
 
 (やっやばい・・・!)
 
 「あら、たかし狸さん どうしたの?顔面蒼白ね。」

 「いや、その、あの 急用を思い出したので、ちょっと自宅に戻らなくては・・・あたふたあたふた」 
 (いっけねぇ!あの投稿をまだ削除していないのに、予定外に早く戻って来るからさぁ・・・このままでは「博愛が
ため」をやられてしまうかも・・・) 
 
 「だって、いまから演奏が始まるのよ。私が毎晩この曲を聴いて眠るほど好きだってことは、ご存じでしょ?素敵
な曲だから、一緒に聴きましょうよ。」
 (そうか、「狸の夢」も聴きたいし、困ったなぁ。まっいいか、なんとかなるだろう・・・)
 
 たかし狸は、あなどった考えでこの場に残る決意をしました。
 しかし、彼はまだ知らないのです。
 「博愛がため」がバージョンアップされて、さらに強力な技になっていることを・・・。
 あぁ たかし狸の運命や如何に・・・。
 
 こんなことも、ありました。
 彼が以前、暇つぶしに「茶釜」に変身していたときに、MS狸さんがそれを見て、「初釜だ」とか「薄茶」「濃茶」と
か「お点前」などとわけの分からない専門用語を言っているので、(なんだろう?)と考えているウチに、炭に火を
付けられて、全治1ヶ月の大火傷をしたのです。
 「たかし狸さんが勝手に茶釜になっていたからでしょ! 私、知らないわよ!」と言われ、それ以来、彼は必要
以上にMS狸さんに怯えているのです。

 ディナーショーは大成功で無事、終了しました。
 打ち上げで、恒例の狸囃子をやることになりました。
 「あれっ! 和尚さんのお尻から尻尾が出ている・・・。」
 「バレテしまいましたね。本当は私も狸なの。でも、最近あんまりお腹が大きくなったモノだから、恥ずかしくて人
間に化けてたの。ごめんなさい。」
 「わっ本当だ!でも良い音が出そうですね。一緒に腹鼓を打ちましょう」
 
   ♪ポンポコポンポコ ッポコポン
 
 そうして今夜も愉快に素敵に、フジ子寺の夜は更けてゆくのでありました。
 本当にめでたし めでたし・・・っか?
 
〜 完 〜
        



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